寒い季節になると、「頭痛」がおこりやすいといわれます。
風邪が原因で頭痛がひどくなることもありますが、年末年始は医療機関も休みのことが多く不安も多いですよね。
今回は頭痛の原因やおすすめの対処法、病院にはどのタイミングでいったらいいかなどを紹介いたします。
風邪で頭痛がひどい原因は何?
頭痛になる原因は、非常に様々です。
風邪やインフルエンザによる急激な頭痛は、発熱が原因です。
解熱鎮痛剤を飲んだり、頭を冷やしたり、水分を摂ったりすることで落ち着きます。
急激な頭痛は風邪以外にも、くも膜下出血や脳出血、脳腫瘍や髄膜炎など重篤な病気のサインだったりもします。
二日酔いや目・鼻の病気、歯痛などが頭痛につながることもあります。
また、風邪の症状と違って繰り返し起こる頭痛は、「慢性頭痛」と呼ばれ主に3つのタイプに分かれます。
一つは「緊張型頭痛」。
肩や首のコリ・冷えなどが原因です。
長時間々姿勢をとっていたりすると起こりやすく、こめかみや後頭部などが締めつけられるように痛みます。
二つめは頭の左右どちらかだけが痛い「偏頭痛」。
身体を動かすとズキズキ痛み、めまいや吐き気に襲われることもあります。
光や音、においなどに敏感になるのも特徴です。
三つめは「群発頭痛」。
年に数回、長いと数ヶ月くらいの集中的な頭痛で、目の奥が痛む、目が充血するなどの症状が出ます。
風邪で頭痛がひどい時の対処法
風邪で頭痛がひどいときは、どのように対処すればいいのでしょうか。
一番一般的なのは「鎮痛剤を飲む」ですが、風邪の頭痛と肩こりの頭痛とでは、状況も違います。
病院に行くにしても薬屋に行くにしても、「いつから、どんなふうに痛むのか」「頭のどこが痛いのか」「頭痛のほかに症状はあるか」「持病や薬のアレルギーはあるか」などをきちんと伝えると、より効果が高い鎮痛剤が見つかります。
薬は水か白湯で、胃に負担がかからないよう軽く何か食べ、安静にすることも対処法として重要です。
それで薬が効かない、または頭痛がひどくなるようであれば、再び相談する必要が出てきます。
対処は早めにするようにしましょう。
薬を飲む以外の対処法としては、「身体を冷やさない」ことが最大のポイントになります。
(注:偏頭痛の人は身体をあたためると悪化することもあります)
気温が下がると血行も悪くなりやすく、老廃物がたまって首や肩がこると頭痛の原因になります。
寒いからとじっと動かない・年末年始で忙しくて不規則な生活をしている・ストレスがたまっているという人も頭痛が起こりがちです。
まずはお風呂でゆっくり湯船につかって、リラックスしましょう。
首まわりや足元の防寒に努めたり、定期的にストレッチをしたりして血行をよくするのもいいですね。
冷たいものを避けてあたたかい食べ物を摂ることもおすすめです。
根菜や鍋物、シチューやスープなどの汁物は、消化もよく身体があたたまるので気分も落ち着きます。
熱がある場合は、休養と水分の十分な摂取が最優先です。
解熱剤で熱が下がれば、頭痛も緩和します。
首の後ろやわきの下、足の付け根などを冷やすのも解熱に効果的です。
それでも頭痛がよくならない時には、重病の可能性もあります。
一度病院で相談しましょう。
風邪で頭痛がひどい時に病院へ行く目安は?
病院へ行く目安は、寒い季節には特に迷う人も多いのでは。
「風邪が流行っているし、待合室で長時間待たされたら悪化するかも」「ほかの患者さんの病気がうつってしまうかも」など、外出のデメリットを考えたら自宅安静を選択することもあると思います。
病院へ行く明確な目安はありませんが、「急激な痛みがひどく、熱もある」「今まで経験したことのないくらいの痛みや嘔吐がある」といった、頭痛以外の症状が重篤な場合は早急な受診が必要です。
また、程度は軽くても頻繁に繰り返すような場合、市販薬や上記の対処法を試してもよくならない、あるいは悪化するという場合も一度受診を検討した方がいいでしょう。
風邪などのウイルス感染はだいたい1週間以内によくなるため、それよりも長期間頭痛や発熱が持続する場合は、いつからどのような症状があるか、経過を医師へ伝えて診断を仰ぎましょう。
まとめ
いかがでしたか。
頭痛の原因が風邪でもなんでも、普段から養生を心がけて、痛みを感じたらすぐに対処することが重要です。
ちなみに私は子どもの頃、頭が痛くて小児科に行ったら、髄膜炎と診断され即入院になったことがあります。
耐えられないくらいの頭痛を感じたら、無理せず受診してくださいね。